夢は夜空の向こうに
NHKテレビのニュースに出ました

<<===
今日は星の名前についての話題です。
佐藤さん どんな名前なんですか?

===>>
秋の夜空にはたくさんの星が瞬いています。肉眼では見えない遠い星や小さな天体にも。

名前の付いているものが多いんです。今日はその小さな星。小惑星の名前にまつわる話です。

VTRをご覧下さい。

およそ7年前、北海道の天文家によって発見された小惑星です。地球からおよそ2億キロメートル彼方にある16等星で、

名前は「Shozosato」と、言います。

小惑星の名前になったShozosato
佐藤昌三さんは福山市の時計屋さんです
手作りのカラクリ時計でも知られる一流時計
職人です。
その佐藤さんのもう一つの顔がプロも顔負けの天体写真家です。
自宅のすぐ裏にある大きな天体望遠鏡で 夜空に輝く月や星の写真を撮り続けています。

この日も、曇り空の合間を縫って南の空に輝く火星の撮影に挑んでいました。

あの
カメラ雑誌を見てね。非常に美しい月の写真が載っていたんですよ
それでもうすぐ、望遠鏡を買ったんです。
給料の半年分くらい出して買ってすぐ
その明くる日から撮影を始めたんです。
・・・もう毎晩(笑)
30年ほど前から始めた天体写真ですが、今ではアマチュアながら月の写真では第一人者と言われています。
これは台風が通過した直後に撮影してひじょうに成功した写真なんです。きれいですね

ともかく38万キロ離れた距離ですから、それの2キロ、3キロを写しているわけですから
すごく難しいですよね。

小惑星に佐藤さんの名前を付けようと思い立ったのは発見者と知り合いで大学で天文学を教える佐藤健さんです。
佐藤昌三さんの月の写真を通じた天文学への貢献を理由にパリに本部のある国際天文学連合に、推薦して承認されました。

今月16日には、地元のアマチュア天文家の集まりで証明書が渡されました。

「まぁ・・あの・・夢にもこういう証明書を頂くとは思って無かってビックリするし、たいへん感謝をしております。

 

 

「ともかくひじょうにシャープですね。現像の仕上げとか、色々テクニックはあるわけですが
その辺が佐藤さんは名人芸で

「日本でも最も素晴らしい月の写真が撮れる方だと」・・・

佐藤さんは 天体写真と時計づくりには共通点があると言います。

「ピント合わせ一つにしてもですね
ファインダーのひじょうに薄暗いところで
ピントを合わすわけですが、時計の修理をするときでも 集中して目にはめる、ルーペで見るわけですよね。細かいところまで気を遣ってやると言うことですかねぇ・・・

美しい写真を通して 多くの子供たちに天文に興味を持ってもらいたい

そんな思いを抱いて 佐藤さんは写真を撮り続けています






星に自分の名前が付く ほんとうらやましいことですよね。

佐藤さんの他にも、広島にゆかりのある名前では、これまでに、元広島カープの衣笠選手や
平清盛など人物の名前から尾道や厳島などの名前も小惑星に付けられているんです。

 

2001年9月17日放送

ホームへ戻る  クラブ例会のようす