月に魅せられた男

2000年9月10日 RCCラジオ「山原玲子のピックアップサンデー」

という番組に佐藤会長が出演しました。


玲子

月に一目惚れして26年。お月様命というその人は 福山市山手町にお住まいです。
「佐藤さん おはようございます」
26年前、恋人月との出会いは何だったんですか?

佐藤

カメラ雑誌なんです。普通のカメラ雑誌なんですが、ちょうど月の写真特集が出ていたんです。
その鮮明さに驚いて すぐに天体望遠鏡を買いましてね。すぐに始めたんです。

玲子

好きになったら「あばたもえくぼ」と言いますが お月様のクレーター あばただらけですよね

佐藤

私の場合、いかに小さいクレーターを写すかの追求で、現在では 直径1.8Kmのものまで
写し取ることが出来ます。まだ1.5Kmクラスまで頑張ろうと思っています。
なかなかシーイングと言って大気の揺らぎの小さいときでないと そう言う写真は撮れないです。

玲子

じゃぁ 佐藤さんは「月のあばたに惚れた」と言うことですね。

佐藤

はいそうですね いっぱいありますからねぇ(笑)

玲子

小さいクレーターを撮ろうとすると 徐々に徐々に 望遠鏡も買い換えて行くわけですか?

佐藤

そうです。今は7台目です、口径25pの反射望遠鏡です。
一番最初に買ったのが 屈折の8pの望遠鏡でしたから いまはずいぶん大きくなりました。

玲子

そうですか・・・恋人にずいぶん貢ぎましたね?
そろばんはじかれたことありますか?

佐藤

いや、恐ろしいから (計算)したことはないです。

玲子

佐藤さんの家に天文台があると、考えればいいですか?

佐藤

そうです。家の裏庭に置いてあります。月の場合は周りが明るくても、大丈夫ですから
自宅の裏で充分なんです。

玲子

本業は「時計屋」なんですか

佐藤

そうです。

玲子

天体観測と、時計屋と何か関連はあるのでしょうか?

佐藤

直接はないですが、写真撮影に凝ったときに そう言う出会いがありまして、・・・・どう言いますか、
私は、物を拡大してみることが好きなんでしょうか?

時計の修理には「キズミ」と言うルーペで時計を拡大して見ますよね。
これは一番近いところを 見るわけで、反対に月は遠くの物を拡大してみているわけです

玲子

月はどのくらい遠くにあるのでしょうか?

佐藤

平均で、38万キロです。地球の赤道周囲が4万キロですから 約、9.5倍遠くにあるわけです。

玲子

そのお月様に 天体望遠鏡で「目の前に居るように見えるわけですね」
まるで「抱きかかえるような距離ですよね〜
その様に撮影したお月様の写真を私たちは何で見ることが出来ますか?

佐藤

色々出しています。インターネットでも見ることが出来ますし、天文雑誌でも
見ることが出来ます。

玲子

明後日 中秋の名月ですよね

明るすぎると写真は撮れないんですか?

佐藤

撮るのはそれほど難しくはないんですが 正面から太陽光線が当たるので メリハリが無いので
見ても、あまり面白くないんですよね。

玲子

女性もちょっと横顔の方が良いんですよね。
お月様にはうさぎが居て 満月の夜には餅を突いていると、親に聞かされて育つわけですが
何か、月に生物が居るとすれば 何に居てほしいですか?

佐藤

えへへへへ・・・・ちょっとそれは 難しいですねぇ・・・・

玲子

本日はありがとうございました。

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